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SS400とは?特徴やメリットと曲げ加工の事例を紹介

SS400は日本産業規格(JIS)に規定された一般構造用の圧延鋼板です。

プレス加工やベンダー加工などの方法で様々な形状に加工され、多くの現場で活用されています。

この記事では、SS400の主な特徴やメリットについてまとめました。

また、SS400を用いた曲げ加工の製造事例についても触れていますのでぜひ参考にしてみてください。

SS400とは

ここでは「SS400」とはどういったものなのか詳しく紹介します。

SS400の意味

SS400の「SS」とはSteal Structure(構造物用鋼)の略です。

「400」という数字は、SSの引張強度の最低値を示しています。

つまりSS400とは、最低400N/㎟の引張強さを持つ建造物用鋼という意味になります。

SS400の特徴

SS400は日本産業規格(JIS)で定められた一般構造用の鋼板であり、幅広い用途に使用される代表的な鉄鋼材料です。

SS400の成分規定としてリン(P)が0.050%以下、硫黄(S)が0.050%以下という定めがありますが、炭素(C)については規定がありません。

ただ引張強さを確保するためには、含まれる炭素の量が自然と決まってくるため、炭素(C)の含有率はおおむね0.25%以下に設定されます。

他のSS材との比較

SSには以下のように4種類あります。

・SS330

・SS400

・SS490

・SS540

それぞれの違いは、数値が表すように引張強さの違いによります。

SS540を除く3種では、リン(P)と硫黄(S)の含有量に上限が設定されていますが、SS540ではさらに炭素(C)とマンガン(Mn)にも上限値があります。

SS400は、強度と加工性のバランスが良いため構造用途に広く採用されているのです。

一方より高い強度が必要な用途では、SS490やSS540のようなSS材が選択されています。

SS400のメリット

SS400の代表的なメリットをまとめると以下のようになります。

品質が安定している

SS400は製造過程で厳格な品質管理基準に従って生産されるため、一貫した品質が保証されています。

価格がリーズナブルで使用しやすい

SS400は流通量と製造効率の良さから、比較的低価格で調達できます。

コストを抑えて大量使用するプロジェクトにも適しています。

多様な形状の材料を手に入れやすい

SS400は幅広い形状やサイズの鋼材が市場に出回っており、用途に合わせた材料を選択し入手しやすいです。

加工しやすい

SS400は、適度な軟らかさを持っているため加工性が高く、ベンダー加工やプレス加工も容易にできます。

焼き入れの必要がない

SS400は、高炭素鋼に比べて硬化しにくいため、焼き入れを行わなくても性質が加工過程で大きく変化しません。

そのままの状態ですぐに使用できることもSS400のメリットといえるでしょう。

SS400のデメリット

SS400は一般的な鋼材として使われているものの、欠点がないわけではありません。

SS400には金属材料として以下のようなデメリットがあります。

硬度と強度

SS400は炭素含有量が低いため、焼き入れによる硬度の向上が難しく、加工後の強度向上に制限があります。

錆びに弱い

SS400は特に耐食性を高める合金元素を含んでいないため、錆びに弱く、使用環境によってはメッキや塗装などの表面処理が必要となります。

特に湿度の高い環境や海水にさらされる場合に重要になります。

SS400の用途

SS400は一般的な環境で使用する上では性質のバランスが整っています。

そのため、以下のように建築や土木、乗り物や部品といった工業製品などのさまざまな分野で用いられています。

・建設資材

・屋根

・配管

・シャフトカバー

・自動車

・船舶

・機械類

・橋梁

SS400は特に高い強度が必要でない場合に適しているため、金属製品の製造に広く使用されています。

焼入れが必要な状況ではSS400は適さないものの、その他の場合には金属材料としての選択肢に値するものです。

SS400の曲げ加工

SS400の加工方法として、曲げ加工がよく用いられています。

曲げ加工はプレス加工の作業の一つで、金型を使用して金属を折り曲げることにより加工する方法です。

金型を用意すれば、同じ形状に曲げた鉄板を大量生産できます。

SS400の曲げ加工ではL曲げ、U曲げ、Z曲げといった鉄板をL字、U字、Z字に曲げることも、O曲げによって円筒状に加工することも可能です。

また、回転ロールを使ってロール曲げをすることも可能です。

精密な曲げ加工をするにはプレスブレーキによるプレス加工とベンダーブレーキによるベンダー加工を使い分ける必要があるため、高度な技術が求められる場合もあります。

SS400の加工事例

コの字曲げ

テーパー管

35度鋭角曲げ加工

極厚鉄板パイプ曲げ加工(円筒曲げ)

まとめ

SS400は、多様な用途で用いられている汎用性の高い金属材料です。

流通量が多くて使いやすく、適度な強度を持ちながら軟らかいので加工に適しています。

ベンダーによる複雑な曲げ加工をすることも、精密なプレス加工をすることも可能です。

SS400の加工をご検討でしたら、ぜひ実績豊富な弊社のサービスをご利用ください。