加工事例
その他
- 型曲げ
SS400 現物合わせ・型曲げ加工(板厚19mm / 複数R形状)
- 材質
- SS400
- 板厚
- 19mm
- 寸法
- 1400mm × 2000mm
加工手順
① お客様より支給された部材とガバリ(型)を確認し、展開寸法を算出して母材に罫書き線を入れる
② 自社製1200tプレス機を使用し、展開寸法通りに一次曲げを行う
③ スプリングバックを考慮しながら、ガバリにぴったり合うまで微調整(曲げ・戻し)を繰り返す
④ 全体の形状・寸法をガバリで最終チェックし、完成
詳細
お客様から支給されたガバリ(現物・型)に合わせた、SS400(板厚19mm、寸法1400mm×2000mm)の鉄板曲げ加工事例です。本製品は、ひっくり返して向かい合わせることで1セット(標やひょうたんのような形)となる部品で、今回は2種類を1セットご依頼いただきました。自社製の1200tプレス機を使用し、職人2名体制で約5時間かけて加工を行っています。
本案件のような「現物合わせ(型曲げ)」におけるプレス 加工のポイントは以下の2点です。
1. 規則性のない複雑な複数Rへの対応
通常のR曲げは同じR(半径)で全体を曲げますが、本製品は直線部分が混ざっていたり、場所によってRが大きくなったり小さくなったりと、1枚の板の中で何箇所もRが変化する非常に不規則で複雑な形状をしています。そのため、通常の機械的なベンダー 加工のプログラムだけでは対応できず、職人の感覚と手腕が問われます。
2. ガバリに合わせる「執念の微調整」
複雑な形状のため、最初に図面(展開寸法)通りに罫書き線を入れて曲げただけでは、ガバリ(現物)にピタリと合うことは絶対にありません。そのため、鉄板特有の「スプリングバック(バネ戻り)」を計算に入れつつ、少し曲げてはガバリに合わせ、角度がつきすぎたら叩いて戻す、という根気のいる微調整を何度も繰り返します。図面上の数字だけでなく、現物にピタリと一致させる高度なベンダー 曲げ技術で高精度に仕上げました。
また、19mmの厚板でサイズも大きいため、取り扱いには危険が伴います。当社では「絶対に落とさない」「指を挟まない」という基本かつ最重要な安全管理を、作業員同士で声を掛け合いながら徹底して行っています。
森井鉄工所では、図面だけでは表現しきれない複雑な形状や、現物(ガバリ)に合わせた精緻な型曲げ加工も得意としております。他社で断られた特殊な曲げ加工も、ぜひ一度ご相談ください。