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鉄鋼二次製品とは?一次製品や三次製品との違いや活用事例

鉄鋼製品は、私たちの日常生活に欠かせない素材です。

この記事では、鉄鋼の基本製品(いわゆる鉄鋼二次製品)の定義や種類、鉄鋼一次製品と鉄鋼三次製品まで解説します。

製造工程や、様々な産業での活用事例にも焦点を当てていきます。

鉄鋼製品を深く理解するきっかけになれば幸いです。

鉄鋼二次製品とは?

鉄鋼二次製品とは、一次製品である鋼材(棒鋼、線材、厚板など)を加工して作られる製品のことを指します。

主な鉄鋼二次製品には、形鋼、鋼板、鋼管があります。

一次製品から作られた鉄鋼二次製品は、建築、自動車、家電など幅広い分野で活用されています。

鉄鋼一次製品

鉄鋼一次製品は、製鉄所で生産される基本的な鉄鋼材料を指します。

主に鉄鉱石から製造され、圧延や鍛造などの加工を経て作られます。

これら一次製品は、鉄鋼二次製品の原料となります。

鉄鋼三次製品

鉄鋼三次製品は、二次製品をさらに加工して作られる製品のことで、より細かく特定の用途に適した形状に仕上げます。

例えば、自動車用のプレス部品や建築用の鉄骨部材などが該当します。

ただし、鉄鋼二次製品と鉄鋼三次製品との境界はあいまいで、それぞれがどちらに属するのかは明確に決められているものではありません。

鉄鋼二次製品の種類

形鋼

形鋼(かたこう)は、H形鋼、I形鋼、溝形鋼などの断面形状によって呼び方が変わる鋼材です。

主に建築や土木の分野で使用され、構造物の骨組みとして重要な役割を果たしています。

形鋼は、高い強度と耐久性を持つ鋼材として古くから使われています。

例えば、H形鋼は高層ビルの柱や梁などの抗基礎によく利用されています。

鋼板

鋼板(こうはん)は、加工前の金属板のことです。

板の厚さによって、薄鋼板、中鋼板、厚鋼板と分類することもあります。

鋼板を様々な形状に成形することで、製品や部品に生まれ変わります。

自動車の車体や建築物、造船などに広く利用されています。

鋼管

鋼管(こうかん)は、中心が空間となっている金属の管のことです。

製造方法により、溶接鋼管と継目無鋼管の2つに分類されます。

鋼管には以下のような使用目的が挙げられ、その用途によって一般構造用炭素鋼鋼管、配管用炭素鋼鋼管、機械構造用鋼管(円形や角形)などに加工されます。

・流体輸送(ガス、石油、水など)
・構造材料(建築、橋梁、タワーなど)
・機械部品(自動車のドライブシャフト、油圧シリンダーなど)
・熱交換器の部材
・家具や遊具の骨組み

鉄鋼二次製品の製造工程

鉄鋼二次製品の製造は、まず一次製品である鋼材の製造から始まります。

鉄鉱石から銑鉄を作り、それを転炉で精錬して一次製品となる鋼材を製造します。

この鋼材を、切断、曲げ、溶接などの二次加工を施すことで、様々な形状・特性を持つ鉄鋼二次製品が生まれます。

鉄鋼二次製品の活用事例

次に、鉄鋼二次製品がどのように活用されているかを紹介します。

鉄鋼二次製品は、そのまま使用されることもありますが、多くの場合さらなる加工を経て最終製品となります。

ここでは、三次製品も含めた鉄鋼二次製品の活用事例を見ていきます。

建築分野

建築分野では、鉄骨構造物、橋梁、高層ビルなどに加工された鉄鋼二次製品が使用されています。

H形鋼やI形鋼は、切断、穴あけ、溶接などの加工を経て、建物の骨組みとして重要な役割を果たし、高い強度と耐久性を実現します。

鋼板は成形や表面処理を施した上で、建物の外装材や内装材として使用され、機能性とデザイン性を両立させています。

自動車分野

自動車分野では、車体、サスペンション部品、ドア部品など、様々な部位に精密加工された鉄鋼二次製品が使用されています。

高張力鋼板は、プレス加工や溶接を経て、軽量化と高い強度を実現する車体部品となり、燃費の向上と安全性の確保に貢献します。

また、ばね鋼を使用したサスペンション部品は、高い耐久性と適度な弾性を持ち、快適な乗り心地を実現しています。

家電分野

家電分野では、冷蔵庫、洗濯機、エアコンなどの筐体に加工された鉄鋼二次製品が使用されています。

よく使われる鋼板は、切断、成形、穴あけなどの加工を経て、様々な形状の筐体を実現します。

さらに、メッキや塗装などの表面処理により、耐食性や美観を向上させ、長期間の使用に耐えられる製品になります。

まとめ

鉄鋼二次製品は、一次製品である鋼材を加工して作られる中間製品であり、現代の製造業において重要な役割を果たしています。

形鋼、鋼板、鋼管などの二次製品は、建築、自動車、インフラなど幅広い分野で使用されますが、多くの場合、さらなる加工を経て最終製品となります。

これらの製品は用途に応じて強度、加工性、耐久性などの特性が最適化されており、産業のニーズに柔軟に対応しています。

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